美咲子の良好的伝言

美咲子のブログ

聞いてはもらえないどころが、逆効果になる可能性もある。

美咲子です、外国人の入国制限策などをかかげるトランプ政権は、世界から人権軽視との批判を浴びる。
この点を記者会見で聞かれた安倍氏はノーコメントで通した。
トランプ氏を怒らせず、まず親しい友人になる。
安倍氏のこんな対応が間違っていたとは思わない。
ただ、このままでは本当に丈夫な同盟は育たないのも現実なのだ。
これはきれい事ではない。
人間でいえば、同じ信条で結ばれた友情は強く、苦境に耐えられる。
だが、利益だけでつながる友人関係はもろく、ほかに役立つ人物が現れれば、 そちらに流れやすい。
トランプ氏にはそんな危うさがある。
そのひとつが対中外交だ。
私たちは良好につきあえる過程にある。
トランプ氏は10日の安倍氏との共同会見で、中国との関係についてこう予告した。
9日の習近平国家主席との電話で非常に良い話ができたからだという。
あれほど厳しかった中国への態度が一変したのは、経済で何らかの秘密提案があったからかもしれない。
複数の外交筋によると、中国はトランプ氏を取り込むため、ホワイトハウスに猛烈な接近を試みていた。
中国の経済規模は日本の2倍以上。
トランプ氏が実利だけを追求するなら、日本より中国との協力に魅力を感じても不思議ではない。
最悪のシナリオはその結果、米国が安全保障で中国に譲り、アジ アの安定が揺らぐことだ。
そうならないようにするには米中と異なり、価値も共有できる日米同盟の大切さを米側に理解してもらう必要がある。
欧州でも頭越しの米ロ接近への不安が漂う。
むろん、自由や人権をトランプ氏に説いても、聞いてはもらえないどころが、逆効果になる可能性もある。